後期のピアノ・ソナタ 5
最後の最後に一気に上昇感が噴出します。
ベートーヴェンは、もうそろそろ有効期限切れになりそうな体
から解放されて、自由になっている...としか思えない響きを
感じます。
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肉体に左右されない精神は自由なんですね。
この「自由」は西洋にはないものの様な気がします。
厳しい肉体の鍛錬(行)の果てに悟りを開いた修験道の様な
ものかも知れません。
だから民族も国境も越えて人の心に響くんですね。
僧侶と違うのは、ベートーヴェンが極めて人間くさい人だった
ということでしょうか。
230年も前の人なのに、音楽を聴いているだけで、生々しく
その人となりが解るというのは凄い事ではありませんか?
どんな楽曲でもそうですが、演奏する人の解釈によって
どんな風にもなります。ですから、こんな風に感じるのは
演奏家の感性によるものなのかも知れませんが...
ベートーヴェンは、難聴が進んでからは自らピアノを
演奏する際、音を骨の響きで感じ取ろうとしたらしく、
鍵盤に歯の跡が残っているそうです。
いかに絶対音感があって、音を聞かなくても譜面を見れば
解るといえども、実際に音を聞きたいという欲求は、また
別のものなのでしょう。
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