後期のピアノ・ソナタ 3

ピアノ・ソナタ30番の第二楽章は、一転してPrestissimo
(プレスティッシモ)、極めて急速なテンポの楽曲になります。
ベートーヴェンらしい激しさがここで見られます。この人は
本当に激しく情熱的で哲学的な人だったのですね。

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第三楽章がまた緩やかになります。アンダンテ・カンタービレ
です。このソナタは通常の急?緩?急の逆バージョンですね。

次はピアノ・ソナタ31番です。
この曲もモデラート・カンタービレ。アレグロとアンダンテの
間くらいのスピードで歌うようにというように、静かなすべり
出しです。

第二楽章はアレグロ・モルトですから、とても急速に...という
意味と同時に、イタリア語でAllegroは陽気な・楽しい・快活な
という意味がありますが、そんな感じではありません。
この第二楽章にも、やはり28?30番に共通してある、あの上昇感
があるんです。これは後期のソナタに一貫してあるもので、
アシュケナージはそれを「推進力」と表現していました。
なるほど、そうともとれる感じです。

短い第二楽章が終わると、第三楽章はアダージョ・マ・ノン・
トロッポ(ゆっくりと、でも、なりすぎないように)です。
無とか混沌を感じさせる曲調に始まり、アルビノーニのアダージョ
を思わせるフレーズがあり、切ない雰囲気を醸し出しています。
それなのに、最後の最後に、同じ音を3回ただ静かに連打して
曲が終わります。この連打は、次のフーガへの序奏だと思って
いるんですが...。

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