スパイ活動

ただ、ソヴィエト連邦の人民であることは、個人の自由が許され
ない場合も多々あるんですね。選択肢がなく、当局に異を唱えれ
ば抹殺される可能性だって本当にあった時代なんです。今でも
ロシアはそんな所がありますよね。

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アシュケナージはただ音楽をやってれば良いというわけには
いかなかったようです。
なんと、スパイ活動を強要された、と言うんです。
ただ、彼は頭の良い人なので、のらりくらりと質問をかわし、
結局スパイとしては全然役に立たないヤツだと思わせることに
まんまと成功したんですね。

アシュケナージ自身が監視の対象になった時期もあるんです。
監視されていたことを本人も充分認識していた様です。

アシュケナージみたいに海外のコンクールでの優勝経験者は
亡命されてはソ連としては人材の流出となる大損害である
ばかりでなく、国内の情報を西に流させる危険もあるため、
亡命する可能性のある芸術家は見張られました。

アシュケナージが亡命の可能性が強いと判断されたことの
一つに、妻が外国人であることがあるでしょう

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